畑

前回、ワタクシの転職にまつわる略歴を紹介させていただきました。
細かな分析に入るまえに、そもそも「転職」「中途採用」とは?について考えてみましょう。
*ワタクシの個人的な(ゲスな)主観が入りまくりですがご了承ください。

基本は即戦力!(未経験はNG!)

これはどこでも言われていることですが、中途採用では基本的に「即戦力」を求められます。
そりゃそうですね。「じっくり育てよう」というつもりならわざわざ高い金払って転職組の人材を探すよりも若い新卒を採ればいいわけですから。

※一部「コンサルティング」とか「人材」とかの職種などで、「異業種での経験を活かして頑張ってもらう」を前提に未経験者を採用する場合はありますが、「技術者」という職は基本的に即戦力が求められます。


以前博士の就職について書かせていただいた際、博士課程まで行くと就職先が狭くなる、という話をしました。転職の際はそれがもっと顕著になります。

企業が中途採用をする目的は

・市場の変化に対応するため、ある新規の事業を早急に立ち上げたい
・主力の事業が好調で拡大したいが内部では人手が足りず、人材を補充したい
・ある事業部で人が辞めてしまい業務が維持できないので、代わりを入れたい

など、基本的に急いで人が欲しい(育てている余裕はない)、というものです。そのため新卒採用に比べて「募集要項」が明確です。中途採用の求人表を見ると、技術者の求人の場合

・○○に関する知識があること(ある特定の技術分野など)
・○○の使用経験があること(製造装置や分析機器、あるいはソフトウェアなど)
・英語でビジネスが可能なこと(とくに海外駐在みたいな仕事)

という具合に、けっこう明確に書かれています。
そして、もちろん会社の個々の事情にもよるのですが、これらの条件はほぼ「絶対」であることが多いと、少なくともワタクシは思います。つまり

「募集要項の条件は満たしてないけど、こいつ優秀そうだから/面白そうだから採ってみるか」

といったことはまずない、と考えたほうがいいです。


それでも畑違いで頑張れる?

逆にもし、転職活動をしていて全然畑違いの分野の業務に採用された(あるいはもっと手前の段階で、書類選考が通り面接に呼ばれた)という事態が起こったら、以下のいずれかを疑ったほうがいいです。
(*どこかの偉い人が言っていることではなく、ワタクシが勝手に考えた基準です)

:その会社が明確な人材ビジョンを持っておらず、あるいは離職率が高すぎて人材をえり好みできる状況ではなく、能力や性格をよく検討もせず人を採っている。
:その会社が(本当はまともなのに)無名すぎる/辺鄙な土地にある/外資だ などの理由で応募が全然集まらず、実際の募集の条件を求人票の記載よりも緩めている。
:あなた本人の勉強(視野)不足で、一見すると畑違いのように見えて実は共通するスキルが多く、十分に即戦力としてやっていけると相手の会社が判断した。
:その会社であなたの職歴を検討したところ、応募した部署とは別の部署にふさわしい人材と判断したため、そちらの募集として採用/面接をした。

は最もダメなパターンで、いわゆる「ブラック」的なニオイがします。
もし、最終面接ぐらいまで行って「この会社は何で私を採ってくれるのかわからない」と感じたら遠慮なく「何で私を採ってくれるんですか?何をさせようとしているんですか?」と聞いてください。
(普通は、それは最終面接に行くまでに納得しておくべきところで、納得していないまま最終面接まで進んでしまうのは危険信号なのですがね)
そこで納得する回答が得られないのだとしたら、入社しないほうがいいかもしれません。
特に何十社も落ちまくっているなかで内定が出ると「拾ってくれた!」という意識になり、よく確認もせず入社して不幸になってしまう可能性があるので、ご注意ください。

については企業側が気の毒なパターンですね。
知名度は低いけど実はある部品で世界シェア1位、とかのケースはいくらでもあるし、勤務地が辺鄙であること以外は申し分ない、というケースもいくらでもあります。
(勤務地についてはご家族の事情もあるでしょうからちゃんと相談して決めましょう)
1と矛盾するかもですが、「私たいした人材じゃないのにやけに猛烈に取ろうとしてくるな」と感じてもすぐに「ブラック企業だ」と決め付けずに、ちゃんと調べましょう。

は最も望ましい?ケースです。一人の人間がもつ知識なんてたかが知れてます。その分野のことをよく勉強してください。

は実際にワタクシも遭遇したのですが、だいたい事前に説明があります。
ある会社のある求人に応募したのですが、その会社様から「応募の職種とは別ですが、こちらの職はどうでしょうか?」と提案がありました。その内容に納得すればオファーを受けて面接に臨めばいいと思います。


マッチングは稀!落ちても気にするな!

上記のように畑違いの分野に呼ばれることもありますが、基本的には中途採用では、かなり狭い領域でのスキル・経験を求められます。
誰が言ったか知りませんが「技術者は転職しにくい」なんてセリフを聞いたことがあります。それはある意味正解かもしれません。一般に「技術開発」というお仕事ではかなり狭い範囲の技術を扱います。とくに大手メーカーだと、ある製品のある部品のある側面だけを何年も検討し続ける、なんてケースもざらです。
その経験およびスキルが募集要項にマッチすればいいのですが、技術はとにかく細分化されてますので、きれいにマッチすることのほうが稀だったりします。
転職エージェントに登録すると、それはそれはたくさんの求人票を見れるのですが、その中で「自分の経験がマッチしそう」となるものはほんの一握りです。

というわけで転職に臨む際の心構えとしては

落ちても凹むな!

です。新卒採用は能力というより「素材・人物」みたいな要素で選ぶので、落ちまくると「私はダメ人間なんだ/存在価値のない人間なんだ」と凹む人もいます。
しかし中途採用の場合は事情がまったく異なります。あくまで会社はごく狭い領域の経験・スキルを求めているので、落ちたとしても「ああ、その分野のスキルが無いと判断されたんだな」ぐらいに思えばいいのです。社会人としての素質を否定されたのでは決してありません。気落ちせずに次の募集に応募すればよいのです。


さて、一般論はここまでです。次回からはワタクシの歴史を分析します。



はっぴぃ理系らいふ、いぇい
ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ キミモナカマニナロウゼ
   

【文責 べじぱみゅ】