「リンク」が大事!

べじぱみゅの転職思い出話のラストとして、もうちょっと深い?ところのお話を。

中途採用で採ってもらえるか否か、というのは結局のところ

自分が持ってる経験/スキルと相手が求めている経験/スキルがどれだけリンクするか

もっと厳密に言うと

どれだけ「リンクしている」と面接官に思わせるか

が勝負になります。何の要素で合否を決めているのかわからない新卒採用よりも基準が明確です。
「面接官に思わせるか」の部分で転職エージェントのサポートレベルが効いてきますが、まずはサポートうんぬんの前に、そもそも自分自身のスキルについて見つめなおす必要があります。

こういう観点から、ワタクシの歴史を分析してみます。ワタクシの1回目の転職時点および2回目の転職時点でのスキルを図示してみます。
(*あくまでワタクシ自身の勝手なイメージです。厳密性なんてないのであまり真に受けないようお願いいたします)

<1回目の転職活動時点>

1回目の転職時のスキル

<2回目の転職活動時点>

2回目の転職時のスキル


灰色は知見がない領域、桃色は保有しているスキルを表します。それぞれの分野は、根っこでは割と近い部分もあるけど先端に行くにつて関連が薄まる、というイメージを図にしたものです。
以前も申し上げたように、「技術開発」の仕事では割と狭い範囲の技術で先端へ進んでいきます。
その結果、それ以外の分野は全然わからない、みたいな状況になりがちです。

では(廃れてしまった)分野Iのスキルのみを持って転職に臨むとどうなるでしょうか。

1回目の転職のようす



分野Iについては十分なスキルを持っているため、たまたま分野Iの技術開発、という求人があれば(よほど人間的にアウトでなければ)あっさり内定、となってくれると思います。「保有スキルとリンクする度合い」が高い、ということです。
しかし1回目の転職時のワタクシのように、異分野の求人(図では例として分野II, IV)しかなければ保有スキルとリンクせず、どうやっても勝ち目はないのです。

ワタクシの場合、B社で「品質」のお仕事を経験しましたが、「品質」はどちらかというと「横串」のスキルになります。もちろん個々の製品の知識は必要なのですが、あらゆる製品に共通に適用できるスキル、がけっこう多いと思います。

そのため、「品質」の仕事に応募をかけた、ワタクシの2回目の転職活動では

2回目の転職のようす


こんな状況になり、B社での経験を経たワタクシのスキルとリンクする部分が多いため比較的スムーズに内定に至った、と考えられます。
(実際は品質と分野Ⅰの両方の知識があるため「つくる側の事情もわかっている」というのもプラスに働いたかもしれません)

「品質」のお仕事ってどの会社のどの製品にも付いて回りますので、ある特定分野の技術開発の仕事を探すよりはるかに簡単で選択肢も広くなると思います。
「転職のしやすさ」という観点で言うと、「品質」にまつわる「品質保証」「分析」「信頼性」みたいな「横串」の仕事ってかなりオイシイといえます。
「転職に有利か否か」で仕事を決める人はいないでしょうし、あんまりすべきではないと思いますが、こういう事実がある、と意識しておくのもいいかもしれません。

ただ一方で、そのオイシイ「品質」のお仕事ってとにかく地味なんですよね。すごく大事なのは間違いないけど。
品質のお仕事だとスーパースターにはなれないと思います。やっぱり技術者の花形って開発です。そこは否定しません。
大学の研究室ではもちろん最先端の研究をやるわけで、華々しく?卒業された新卒の皆様は「会社でも最先端の研究開発がしたい!」と考えるのは当然だと思います。新卒で「私は品質を極めたいです!」なんて渋いことを言ってる人は少数派でしょう。そもそも新卒の段階では「品質」というお仕事を知らないのが普通です。

「どの分野の仕事をすべきか」について正解なんてありません。基本的には技術者の皆様はやりたいことをやればいいと思いますが、盲目的に集中しすぎてその分野および自分自身が廃れてしまう、という状況にならないよう常に視野を広く持ちましょう。

ちなみに今回の記事のタイトルは「べじた。をプロデュース」ですが、まさに技術者の皆様、とくに転職を考えている人は自分という商品の価値を高めるように常にプロデュースしていく必要があるのです。


あくまで謙虚に!アピールは「使えるもの」を。

転職のノリがわかってきたでしょうか。とにかく「狭い」ということを意識しましょう。
そしてもうひとつ。新卒採用と共通はするのですが、中途の場合はとくに「謙虚さ」が重要とワタクシは考えます。
大手の新卒採用の場合は採用期間以外は暇な人事専門の人が何百人も同時に裁く、というケースがあります。一方で中途採用の場合は実際に募集をかけた部門の人(決して人事専門ではない)が通常業務の合間にわざわざ個別に時間を取って面接してくれるわけです。つまり面接官は暇ではないわけで、とにかく「お時間を取っていただきありがとうございます」という姿勢を忘れずに。

若手の技術者を採用して、もし定年まで勤めたら、会社にとってはなんだかんだで数億円以上の費用がかかるわけです。自分という超高額?商品を売り込みに行くわけですから、とにかく謙虚に。謙虚に対応し、落ちたらスパッと忘れて次へいく。これが基本です。

そして、ついやりがちなのですが「今の仕事でどれだけすばらしいことをしたか」を一生懸命アピールしても効果が薄いです。成果がどれほど(今の会社内で)優れた評価を受けようが、応募先の業務に活かせないなら無意味ですので、あくまで「御社の仕事のここに活かせます」と言いまくることが基本です。
「確かにすばらしい成果なんだけど、そのスキルはウチにいらないよね」と言われないよう、作戦をしっかり練ってください。
逆に今の会社であまり評価されなかったことでも、応募先から見れば喉から手が出るほどほしいスキル、なんてケースもあります!アピールするポイントを間違わないように!


さて、いろいろ書いてきましたが、参考になったでしょうか。「ここに書いてある通りにしたのに転職できなかった!」とか言われても知りません。
皆様の会社員人生?が少しでも豊かになればと思います。ではまた。



はっぴぃ理系らいふ、いぇい
ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ キミモナカマニナロウゼ
   

【文責 べじぱみゅ】