脱走

「センス」は人災? 

「物理のセンス」の正体は何か、ということが今回のテーマです。

話をぶち上げておいてアレですが、これは非常に難しい問いです。

ワタクシ自身、まだ完璧な答えが出せている自信はなく、もし10年後に同じ問いを考えたら違う答えが出るかもしれません。

それでも一応、2017年末現在でベストと思える答えを出そうと思います。
詳しくはこれから説明していきますが、まず最初に宣言させてください。

「物理のセンス」は確かに存在する。
しかし「センス」のない人が理解できないような授業をしてしまうのは教師の実力不足である。


いろいろ考えましたが、残念ながら「センス」は迷信や空想上の産物ではなく、確かに存在します。

そしてワタクシ、ドクター・べじぱみゅは物理のセンスがけっこうありました。
ただしその「センス」は得体のしれないものではなく「○○ができること」という明確な意味があります。

人によって「センス」が有ったり無かったりするのはしょうがないけど、うまく説明すればセンスの有無に関わらず理解できるはず、というのが今のべじぱみゅの考えです。

もし物理の先生が

これを理解できるかはセンスですね。

みたいな言い方をして説明を途中でやめるようなことがあれば、即刻そいつから教員免許を取り上げるべきです。(実はワタクシの高校の物理の先生もちょっとそのケがあった)

というわけで、「物理のセンスとは」という(物理そのもの以上の)超難問に立ち向かうべく、「物理の何が難しいのか」について考えていきましょう。

どこでドロップアウトした? 

物理はおそらく高校の各科目のなかでも最高難易度と思われていて、大学受験で選択する人が最も少ないのではないでしょうか。

選択する人が少ない、ということは多くの人がどこかでドロップアウトした(あるいは最初から見向きもしなかった)ことになります。

では一体どの段階でドロップアウトしたのか、を考えてみましょう。

・最初の力学はなんとかなったが、熱力学でドロップアウトした
・力学や熱力学はなんとかなったが、波動でドロップアウトした
・力学や波動はなんとかなったが、電気でドロップアウトした


人によってつまづくポイントはそれぞれだと思います。

ワタクシも、国民全員が物理をどの段階でドロップアウトしたかなんて把握しようがありません。
ですので、あくまで推測ですが、上記の3つの例よりも圧倒的多数なのは

最初からついていけなかった

だと思っています。

・けっこう序盤の段階でもう意味不明になった
・でも単位は取らなきゃいけないからしょうがなく公式だけ詰め込んだ
・そして中間テストはなんとか赤点だけ免れた
・あるいは免れきれず、次の年にはもう選択候補からはずれた(あるいは文転した)

のパターンがほとんどではないでしょうか。

では、高校物理の最初に出てくるのは何かというと力学です。

なにやら「物体にはたらく力」だとか「斜め上に投げられたボール」だとかが登場して、ああだこうだ議論する、あれです。

この「力学」、その後の物理すべての基礎になるものです。
(数学で言うところの足し算引き算レベル)

なので、これがわからないとその後が全滅になります。

しかし一方で、ここを受け入れてしまえばその後にドロップアウトするポイントはあんまりありません。
まあ無いこともないのですが、ゼロの状態から力学の世界に突入するときのカルチャーショックに比べたら、力学に入り込んだ後に他の分野に飛び込むときのショックは格段に低いです。

というわけで「物理のセンス」の正体を暴くには、この「力学」に最初に突入するときのことを考えるのがよいといえます。

はっぴぃ理系らいふ、いぇい
ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ キミモナカマニナロウゼ
 
【文責 べじぱみゅ】

次回予告

次回、
物理って結局「センス」なんでしょ?(3)   は12月10日 AM7:00公開予定!!
こちらから!!
公開され次第、リンクがつながります。