授業

まずは受け入れるしかない!
 

というわけで、いろいろ話してきましたが、物理に取り組むには、どうしても

日常感覚をいったん捨てる


ことが必要になります。
最初のボールの話に戻りましょう。
「ボールを投げる」という経験自体は、ほとんどの人があります。
しかし「ボールの動きを(連続写真などで)マジメに分析する」という経験は、ほとんどの人がないでしょう。
マジメに分析した経験がない以上、ボールの運動について自分の感覚が絶対に正しい、とは言えないのではないでしょうか。

物理の世界にすんなり入っていくためには、まずは

自分の経験・先入観が当てにならないことを受け入れる

ことから始めましょう。
つらい気持ちはわかります。
でも私は何も「あなたの感性はすべておかしい」と言っているのではありません。
私はそこまで冷徹ではありません。
だいたい合ってるんだけど、細かいところでズレがありますと言っているだけです。
一旦先入観を捨てて物理を勉強して、そのズレを修正していけばいいのです。

やっぱり教科書は不親切! 

今みたいな、「ふつうの人はこう思っているだろうけど、実際は違うのです」みたいな話は、教科書にはまず書いてません。
教科書は1ページ目から、もしもボックスの幻想世界での「正解」を次々と提示してきます。
しかもそれがもしもボックスの幻想世界であることを告げずに。

もちろんそれは物理の理屈としては正しいのです。
でも、生徒のなかにすでに形成された価値観をガン無視して正論を吐き続けているという点で、やっぱり不親切だな、と思います。

最初に

そうだよね。
普通はそう思うよね。
気持ちわかるよ。
でも実際はちょっとだけ違うんだよ。
つらいとは思うけど、だまされたと思って一旦受け入れてみてよ。
きっといいことあるから。

キレイなおねいさんの声で優しく言ってくれれば、多くの人がドロップアウトしないで済むのではないか、と思っています。

国語と物理の「センス」は同じ? 

ワタクシはセンター試験の小説ができない、と言いました。
その理由は「私はこう思う」で回答しており、主人公(問題文)に真摯に向き合っていなかったためです。
今までの話を総合すると

私が国語の問題を解けない理由と
あなた(?)が物理の問題を解けない理由は
実は根っこが一緒なのです。

投げられたボールや斜面の荷物に対しても、「私はこう思う」を一旦忘れましょう。
そいつが何と接触しているか、何から影響を受けているのか、みたいなことをひとつひとつ真摯に見ていけば、絶対に答えは出ます

「だって、押さなかったら止まるじゃん!」と言った瞬間、試合終了です。
こういうことをいつまでも言って、もしもボックスの幻想世界を受け入れられない人が「物理のセンスがない人」ということになるのでしょうか。

べじぱみゅが考える「物理のセンス」3つ目は、言い換えると

先入観をきっぱりと捨てて、目の前のモノに真摯に向き合う能力

といえます。
国語の「小説」が壊滅的だったワタクシに言わせれば、あれがスラスラ解ける人(つまり先入観を排除して問題文を真摯に読むことができる人)なら、物理だって問題なくできるはずなのです。

あとは「興味」だ! 

じゃあ逆に、物理ができるのに小説ができないお前は何なんだ?

と思うことでしょう。

そこで最後に出てくるのは興味です。
18歳当時のワタクシは、ボールや電子の動きには興味があったのですが、小説の主人公がどう感じようがどうでもいい(何なら人間がどうでもいい)と思っていました。
いくら「先入観を捨てて真摯に向き合う」能力があったとしても、興味がなかったらやっぱりできないですね。

「どうしてもボールの動きを知りたい」
「どうしても電子の動きをつきとめてやりたい」
という強い気持ちがあれば、おのずと真摯に向き合うことになり、ジャマな先入観があればすっと捨てられるはずです。
「興味はないけど単位取らなきゃいけないからしょうがなくやってる」という状態だと、真摯に向き合うことなんてできません。
物理に興味をわかせるためには、今後アップされるであろうこのページの記事を読んでいけばいいと思います。

まとめ:センスが無い人はどうすれば・・・ 

以上、9回にもわたってだらだらと話してきましたが、改めて「物理のセンス」の正体をまとめます。

センス①:物理に興味をもっていること
センス②:物理の世界が「もしもボックス」であることを、先生に言われなくても察知すること
センス➂:すでに形成された「誤解」を自力で捨て去ることができること

ということになります。
ということは、センスがない人に物理をわかってもらうためには

物理に興味が沸くようなおもしろトークを展開し
物理の世界が「もしもボックス」であることを明示し
その人の抱いている「誤解」をゆっくりほどいてあげる


ということをすればよい、となります。
これが2017年末時点での、ドクター・べじぱみゅが出した結論です。
ワタクシ自身、このことを肝に銘じて、いろいろと記事を書いていこうと思いますのでよろしくお願いいたします!

はっぴぃ理系らいふ、いぇい
ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ キミモナカマニナロウゼ
   
【文責 べじぱみゅ】

次回予告 

次回、
物理って結局「センス」なんでしょ?(10)   ※おまけ は12月17日 AM7:00公開予定!!
こちらから!! 
公開され次第、リンクがつながります。