いじめ

小さい頃の指導が大事!
 

これまで9回にもわたり「物理のセンス」というものを考えてきました。
センスの正体を一応暴き、センスがない人にどう教えればいいか、という結論を何とか出しました。
本編は前回で終わっていますが、最後におまけ話をさせてください。

「センス」という言葉のイメージとして

・持って生まれたもの/幼少期に身に着けるもの
・大人になってからは変わらない


ってのがあります。
というわけで「センス」には小さい頃の経験が大いに影響するのではないか、と考えています。
今日はオマケとして、ワタクシの思い出話

バカな先生のせいで物理センスをなくしかけたがなんとか踏みとどまった話

を書かせていただきます。

ピストンの悪夢 

具体的な日時は忘れましたが、担任の先生のいまいましい顔はハッキリ覚えているので小1か小2です。

理科(たしか当時は「生活科」)の授業で「空気をピストンで圧縮する」という実験をしていました。

もちろん空気は押せば圧縮されますが、担任の先生が「じゃあ水は押したら縮むか」と質問しました。

幼き日のドクター・べじぱみゅ以外の全員が「縮まない」に手をあげ、ワタクシ一人が「縮む」に手を挙げました。

当時のワタクシの感覚では、鋼ならともかく、水のような柔らかいものが押しても縮まない、というほうがむしろ受け入れられなかったのです。

先生が答えを実演し、「縮まない」が正解となりました。

「べじぱみゅ君ひとりが間違えた」と結論されて終わりました。

ワタクシは「先生の押す力が弱いだけではないか」と必死に抵抗しましたが受け入れてもらえず、クラスの笑いものになりました


もちろん結果はべじぱみゅ君が正しかったのです。

水だって、そして鋼だって強く押せば(ちょっとは)縮むのです。

べじぱみゅ君はその場では引き下がりましたがそこで決して腐ることなく、勉強を続けて最終的に大都会岡山で博士号までとりました。


子供の芽を摘まないで! 

しかし、ワタクシみたいに勉強を続けられる人はまれです。

普通の人なら、7歳か8歳で、クラスで一人だけ間違えたと笑いものにされたらやる気をなくして勉強をやめてしまいます

(ワタクシは当時からすでに社会不適合者だったので、クラスメートにも「このクソガキども、今に見てやがれ」と燃えるだけでしたがね)


やる気をなくすだけでなく、さんざん話して来た「センス」の観点からも問題です。

こういうウソを教えられることにより子供のなかにひとつ「間違った先入観」が形成されてしまい、のちに物理をマジメに勉強する際の大きな妨げとなります。

今回の例だと、もし「水は縮まない」と一度信じてしまうと「水圧」みたいな話を考えるときにつじつまがあわなくなります。

※水がちょっとだけ縮んだり戻ったりしているからこそ水圧(の変化)が存在するのです。


こういう先生の手によって、今我々がこうしている間にも、ひとり、またひとりと小さな子供達の理科の芽がつまれていることでしょう。

ドクター・べじぱみゅはそれが許せません。

すでに高校生や大学生になってしまった方にはいまさら「センス」を磨くことは難しいかもしれませんが、せめて小さなお子様への対応だけは気をつけてください。

どうか子供が、問題に対して不思議な回答をしたら、全部受け入れろとまでは言いませんがその理由だけでも聞いてあげてください。

頭ごなしに押さえつけることだけはしないでください。


蛙の子は蛙? 

べじぱみゅが思うに(学術的にも同じかもしれませんが)

学力(「センス」含む)は遺伝しません。

しかし、親や先生などとこの記事のようなちょっとした負のやりとりを繰り返すことで、結果的に

アホの子はアホになってしまう
(&アホの先生に教わった子はアホになってしまう)

のだろうと考えています。

さて、お付き合いいただきありがとうございました!

「物理のセンスがないこと」はハンデではありますが、取り返しがつかないようなものでもありません。

ですからみなさん、物理やりましょう。

楽しいし、役に立ちます。

それでは。

はっぴぃ理系らいふ、いぇい
ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ キミモナカマニナロウゼ
   
【文責 べじぱみゅ】