なぜ


ビューティフル・スタディのメインである物理について
いよいよ本格的にお話を始めようと思います。
ワタクシ自身、いまだに難敵・物理をどうやって教えればいいのか
悩んだままなのですが、なんとかやってみます。
今回の「冒頭から究極の真理!」(全7回予定)を読んでいただければ、ワタクシの物理の解説のノリがだいたいわかっていただけると思います。

「なぜ?」はダメ!? 

物理に取り組む上で、まず強く意識しておかなければならないことはこれです。

物理では、実験結果が一番偉い。

当たり前なことなんだけど、これを意識しているだけでお悩みの時間がぐっと減ります。
物理はその名「モノのコトワリ」のとおり、モノがどうやって動くかの理屈をこねる学問です。
基本姿勢は、まず実験結果があって、それを説明する理屈を組み立てる、となります。
この「まず実験結果があって」というのがポイントです。

偉い物理学者の皆さまは、実験結果を解釈するためにそれはそれは高尚な理屈をこねます。
常に「なぜ?」「なぜ?」で突き進んでいきます。
しかし、初めて学ぶ人にとってはやっかいなことに

一番根本の部分には「なぜ?」と言ってはいけない!

え?どういうこと?となるかもしれません。

今回の「力学」の解説では、後で出てきますが「力」と「加速」の関係として

F=ma

という式が出てきます。(*意味は今はわからなくていいです)
これはまさに「根本」の部分であり「なぜ?」と言ってはいけません!
(ちなみに今回はこの「F=ma」という式だけを延々と7回にわたって解説します)

ワタクシがもし「なんでF=maなの?」と質問を受けたら

だって実験がそうなってるんだもん!

と答え、それ以上の解説はしません。というかできません。

ここが非常に気持ち悪いところです。
なんとなく理系科目って「なぜ?」「なぜ?」を繰り返していくもの、と思われているかもしれません。
この根本であるF=maの「上」に成り立っているいろいろなことについては「なぜ?」「なぜ?」をしてもかまいません。
むしろ「なぜ?」「なぜ?」をすべきです。

なんで投げたボールは落ちるの?
なんで回転するジェットコースターから人は落ちないの?
なんで荷物を持ち上げると腰が痛くなるの?

みたいなことを「なぜ?」「なぜ?」と突き詰めていくと、最終的には根本の「真理」

F=ma

までたどり着きます。
これは根本なので、「なぜ?」「なぜ?」はここで終わりです。
終わりというより「だってそうなんだもん」
なんか、国会の答弁みたいでイヤですね。
基本的には「なぜ?」「なぜ?」が推奨されますが、一番根本のところだけ「なぜ?」禁止。

物理の理論をつくる側の、偉い物理学者様や、物理を教える学校の先生はこの根本のところにも「なぜ?」をすべき場合があります。
しかし少なくとも、物理「ユーザー」や、物理を初めて学ぶ高校生の方々は根本の部分に「なぜ?」をしないほうがいいです。
ドツボにはまって眠れなくなりますので。

物理を初めて学んだ17歳当時のワタクシも、最初はすごく悩みました。
しかし、その夏ぐらいだったかな?このことに気付きました。

「なぜなぜ」すべきところと、「なぜ」をしてはいけないところがある。

これに気づかないとドツボにはまります。
「なぜ?」をしてはいけないところに「なぜ?」を繰り返して悩み、物理を諦めて文転してしまいます。
逆にこれに気付くと、物理で悩まなくなります。
「あ、ここは理由を考えなくていいんだ」となり、「なぜ?」をすべきところに全神経を集中できます。

これも悲しいかな、例の「物理のセンス」になっちゃうのかもしれません。
教科書には、「ここは突っ込んでいいところだ」「ここは突っ込んじゃいけないところだ」と書いてません。
学ぶ側が、ここに突っ込んでいいのか、突っ込んではいけないのか、流行りの言葉で言う「忖度」をしなければなりません。
それではあんまりなので、このブログでの物理解説では、「なぜ?」をしてはいけないところには「なぜ?禁止」と明記します。
串カツ屋の「二度漬け禁止」みたいに。
ですので皆さまはこのブログを読む際に「忖度」の必要はありませんのでご安心ください。

今後この「なぜ?禁止」の表示を見かけたら

お願いだから信じてください

という意味なので、どうか飲み込んでいただきたいです。
さて次回より、「力学」の世界に踏み込んでいきましょう!

はっぴぃ理系らいふ、いぇい
ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ キミモナカマニナロウゼ
   
【文責 べじぱみゅ】