名刺交換

「人間関係」のなかでも、前回よりビジネスライクなところを。


社外のお客様が唯一の味方?

博士号を持っていると、会社の名刺に「理学博士」「工学博士」などと明記されます。
実際に今のワタクシの名刺にも

「工学博士 <ワタクシの本名>」

と記載されています。

巷にあふれる、博士課程進学をディスったサイトではよく

博士号取得の唯一のメリットは、名刺に「博士」と書けること
(それ以外にメリットはないから進学なんてしないほうがいい)

と揶揄されています。
そういう面は確かにあるのですが、その唯一のメリットもなかなか役に立ちます。
会社では当然、社外のお客様や取引先の方と打ち合わせをすることが多々あります。
製造業などの「理系」の社員と打ち合わせをするような方々なら、ほとんどは「博士号」の意味をわかってくれています。
ありがたいことに「博士号」は一定の権威として認めていただけることが多いです。

名刺を出したときによく「お!博士なんですか!すごいですね~」なんて言ってくれる方もしばしば。
(相手が営業の方でヨイショしているケースもあれば、単純にすごいと思ってくれているケースもあり)
「どんなこと勉強されていたんですか?」なんて質問してくれてトークが盛り上がり、相手の企業や業界に関して思わぬ情報を聞き出せることもあります。
(雑談から得られる情報こそ重要です!)

専門家?の方の記事などでは「博士の質の低下」などと言われたりしますが、現場で働く社員は「博士のレベル」なんて気にしません。
「博士」と記載されていることで一定の信用を得ることができるのは事実です。

また、極めてまれなケースですが、相手が博士号を持っているケースもあります。
(ワタクシはそんなことは1ミリもありませんが)博士号を持っている方はやっぱりプライドが高く、持っていない人を若干下に見る場合が残念ながらあります。
そういう「権威」みたいな方に対して「博士」の名刺を出すと「おお、君も博士なのか」と言ってくださり、すんなり懐に入っていけるケースもあります。
博士でない人にはあんまりお話してくれないような人でもね。

「名刺に書けるだけなので価値がない」と言っている人は、「名刺に書けること」のメリットを過小評価しています。
(あるいはコミュ力がなさすぎて名刺を十分に活かせていないか、ですね)
というわけで、お客様と交流する際「博士号」はかなりの威力を発揮してくれます。


社内の先輩社員は総スカン?

今の「博士号が威力を発揮する」のは社外のお客様との交流のときです。
社内の、同期以外の先輩社員などと交流する際には一転して、博士号は全く影響しません。
これは学生の方々にはイメージしにくいかもしれませんが、理由は単純です。

社内の人に名刺を出すことはないから。

社内の人に自己紹介をする際「どこどこの部門です」や「何年入社です」ぐらいは言います。
しかし「自分が博士号を持っている」ということは言わないケースが大半です。
そもそも相手が、あなたは「学士」「修士」「博士」のどれですか?なんて聞いてきません。
なので、自分の直属の上司(自分の履歴書等を見ている可能性が高い)はともかく、社内の他の社員はワタクシが博士号を持っていることをおそらく知らなかったと思います。

以前、ワタクシは社内の先輩社員と一緒に、社外のお客様と打ち合わせに参加しました。
そこでもちろんワタクシは名刺を出すのですが、そこで隣にいた先輩社員が「え?君博士だったの?」と言ってきたこともありました。
その方とはその時点でもう1年以上一緒に仕事をしていたのですがね。

仕事内容にもよりますが、社内での博士号の扱いはその程度です。
そもそも博士号を持っていることを知られてないので、影響もとくにありません。


人間関係のイメージが沸いた(ガッカリした?)でしょうか。
次回は「仕事内容」についてお話します。




はっぴぃ理系らいふ、いぇい
ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ キミモナカマニナロウゼ
   

【文責 べじぱみゅ】