枷
これまで5回にわたり、「博士号」の人生への影響についていろいろ話してきました。
内容をひととおりまとめておきます。

《博士号の人生への影響一覧》
※民間企業に就職した場合

同期 :理系同期が敬語気味
ドカタ:全く影響なし
お客様:しばしば「お~」となる
社内 :ほぼ影響なし
仕事 :ほぼ影響なし
給料 :多少上がるが博士関係ない
就活 :枠が狭く決め打ちになる
結婚 :男は影響なし。女はマイナス?
SNS:しばしば悶々とする

こんな感じです。どうでしょうか?

ここで改めて、今回の記事の対象を確認しておきましょう。
「自分は大学や研究所で研究者としてやっていくんだ!」という方は、博士号が必須です。
迷う余地はありませんので博士課程に進学してください。
迷うのは(つまり今回の記事の対象は)、ワタクシみたいに民間企業に行こうとしてる人です。


結局本人次第!

(正しく活躍している?)博士の方々に怒られるかもしれませんが、ワタクシは断言したいです。

「博士号」は単なる「資格」に過ぎない!

「博士号」について論じたサイトでは、実に無意味なことに博士課程に進学すべきかすべきでないかという二極の議論がされがちです。

博士号なんて所詮「資格」に過ぎないわけで、それを活かすも殺すも取得した本人次第であることは明らかだし、進学すべきかすべきでないかなど本人の希望による、としかいえません。
進学に悩んでここに迷いこんだ方は「進学すべきかすべきでないかハッキリ言ってくれよ!」と思うかもしれませんが、博士号なんて実際その程度の存在なのです。


資格は「無理して使う必要なし」

例えがいいかわかりませんが、医師免許を持った人が100パーセント医師になるわけでもないし、医師にならなかった人が医師免許を無駄にしているとも思いません。
(ニートはさすがに無駄な気もするが)

医師免許はさすがに極端だとしたら、教員免許なんてまさにそうですね。
ワタクシの憧れるB 'z稲葉さんは数学の教員免許を持っていますが、別にそれを無駄にしているとも思いません。

資格の活かし方なんて人それぞれです。

「私は医学部に行くべきでしょうか?」
「私は教職取るべきでしょうか?」

などと聞かれても「自分で考えろ」と言うしかありませんね。
博士課程への進学も同じです。
博士号取ったからといって絶対に「研究者」になる必要もないし、むしろこれまで「博士」があまり進出してこなかった領域を積極的に攻めていくのもいいでしょう。

「博士に進学すべきかすべきでないか」を強く悩む方は、無意識のうちに「博士号」を

人生を成功に導く魔法のアイテム

みたいに期待しているのかもしれません。
そんなことは絶対にありませんのでご安心を(?)
あくまでただの「資格」です!


最後に

では、そろそろワタクシなりの見解を示してこのダラダラした記事を終えましょう。

民間企業に就職する上で博士号を持っていると、応募先が制限されたり博士課程同期のSNSを見て悶々としたり、余計な「枷」として働くことがあるのは間違いありません。

しかし取引先と話すときに権威が増して話がスムーズに進んだり、博士号取得の過程で磨いたプレゼン能力が随所で活かされたり、役に立つ場面も多いです。

というわけで最後に改めて。

博士は枷だが役に立つ!

(本当は「博士は」でなく「博士号は」なんですが、語呂が悪いので)

ちなみに、この記事書くときに初めて知りましたが、「枷」には「動きを制限するもの」というネガティブな意味のほかに「俳優が自分の演技を効果的にするために使う人や物」という意味があるそうです。
「枷」に足を引っ張られてしまうか、効果的に使えるかはその人次第!
うまく使えば役に立ちます。

ご参考になりましたでしょうか?
メリット・デメリットをふまえ、自分はどの項目を重視するのかを考えて進路を決めてください。ではまた。




はっぴぃ理系らいふ、いぇい
ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ キミモナカマニナロウゼ
   

【文責 べじぱみゅ】